アウターチューブのカットとは・・・
ツアーエディションなど42インチ以上のシャフトから36インチ以下へシャフトカットする場合に必ず必要な作業です!
最近他店で作業を行われた、或いはすでにシャフトカット済みモデルと称されて販売されていたエレキのご相談が多く寄せられるようになってきております。
その相談内容の多くがエレキのシャフトは確かに短くなっているが、マウントで掴むシャフトの太い部分、いわゆるアウターチューブと呼ばれる部分が異様なまでに長いため、見た目が非常に不細工である、シャフトの見えている部分が30センチ位しかないけど、、、などというものです。
ただ見た目が不細工なだけで済むのであれば使用する本人が我慢すれば済むことなのですが、このアウターチューブとシャフトの境目にモーターガイド、ミンコタともにボールベアリングが設置されております。
つまりアウターチューブが長いままでシャフトのみ短くカットして組み上げると、必然的にボールベアリング部分が極端に水面ギリギリに近くなってしまう可能性が高くなるのです。
実際、私どもでのテストでは通常のジョンボートクラスであればアウターチューブが長いままでシャフトのみ30インチにしたところベアリング部分は完全に水中に没してしまう可能性もあると言うことが判りました。
このベアリングですがバスボートオーナーの方などであれば良くご存知かと思いますが水に対して非常に弱いパーツで、通常であってもグリスなどでしっかりと保護が必要な部分です。ベアリング自体は1,000円もしない非常に単価の安いパーツですが、構造上、シャフトを通って設置されておりますので交換作業にはエレキのヘッド部をほぼ完全に分解する必要があります。
せっかくのシャフトカットチューンが不完全に行われるている現状、またそれが新たな故障、不具合を引き起こすような内容であると言うことは本末転倒であるとしか言い様がありません。
ちなみに悪い例も写真つきで・・・
右はモーターガイドFW54V42インチシャフトにアウターチューブのカット加工を一切しないまま、私どもオリジナルの30インチシャフトをセッティングしてみた図です。
明らかに見た目がオカシイのがお判りになれるかと思います。
このアウターチューブですが36インチシャフト用と42インチ以上のシャフト用で大きく長さが異なります。
実測データで
42インチ以上用 約48センチ(ツアー777Vで計測)
36インチ用 約30センチ(F43で計測)
その差約18センチ!
計測値は共にアウターチューブの見えている部分のみメジャーで計測
これが正しい姿です!
上はツアー782Vの元42インチ→36インチへシャフトカット&アウターチューブも純正36インチと同じ長さへカット加工を行ったエレキです。写真だけ見ると何も違いが判りません。
さすがにこれでは使い物になりませんのでオーナーさんにはしっかりと説明をさせて頂いてアウターの方もしっかりとカット加工させて頂きました。
シャフトカットチューンに際してアウターチューブのカットも非常に大切であると言うことは大体ご理解を頂けたと思いますが、モーターガイド、ミンコタともにただ単にアウターチューブを物理的にカットすることで全てが解決するわけではありません。
カットした上にカット面の加工が必要になり(ただのバリ取りなどと言う簡単なものではありません)これに非常の多くの時間と労力が必要ですので多くのショップさん、業者さんでは手を拱いていたのが現実のようです。
現に私どもでもアウターチューブのカットに際して3000円をお申し受けて作業を行っており、今後もこれを変更する予定はございません。
ところが最近左の写真のような、私ども作業を行う者にとっては作業時間が大幅に短縮でき、実際エレキをお使いになられるオーナーさんにとっては人とはちょっと違うワンポイントアクセントになるアイテムが開発されました。
「アダプターカラー」
これを使用することで作業する側、エレキを使う側双方にメリットがある場合が発生すると考えられます。
カラーは全4色ありますのでご希望のカラーをお取付けさせて頂けます。
ブルー
目立ちたがり屋さんには
おすすめの色です
レッド
ブルー同様、モーターガイドの
黒ベースに映える色
ゴールド
シャンパンゴールドより
オレンジに近く黒に映えます
今後私どもでツアーエディション系のシャフトカットをご依頼頂く機会がある場合、ご希望であればこちらの「アダプタカラー」を上記の作業工賃3000円に上乗せ一切なし、無料にてお取付けさせて頂きます。…お見積はこちらから
「アダプタカラー」製作元のるんるんさんのHPはこちらから
DIY派にはうれしいシャフトカット講座など役立つコンテンツが盛りだくさんですよ。